back

rock impressions(イタリア)に掲載されたレビュー

 
興味深く、類稀な日本のスーパーグループは、KBBの達人ヴァイオリニスト、壷井彰久、「足立兄弟」のギタリスト、足立宗亮と、高名でいて、その身を日本古典舞踊芸能に使用される楽器(竹製の篠笛や田楽笛など)の習熟に捧げる、一噌幸弘等三人の音楽家の希求心に火をつけた。
本作から得られる音楽的経験は、上記三人の演奏家による特殊な実績の混成から、聴く者にもたらされる。
足立によって紡がれた音階のカーペット上、その音階に沿って演奏される壷井の曲芸まがいの技法は、KBBですでに我々が知り得た彼のヴァイオリンの力強さを思い起こさせ、期待を膨らまされる。
日本古典音楽の光と祝福の中、そこに根を下ろした一噌の、しかし、革命的に奏でられる、その笛の奏法と速度。
作品は、Ian Andersonにより、その音楽形式上、決定的な足跡を刻み込まれたかのような足立に唄われた、Ianの曲、『Mother Goose』の引用からも明白なように、Jethro Tullの影響に微かに導かれた様な、風変わりで、独特なアコースティック作品となった。
収められた曲は、精密で、目の詰まった表現と、極めて古典の風合いを色濃く持つ技法とによって、交互に彩られている。
三人の音楽家が即興にかけて、彼ら自身の本能に従い、聴く者を縛り付ける音、そのものを開放するほどに、彼ら自身を放棄する決意を感ずる瞬間が、ままある。
そこで得られた成果は、なにしろ、絶対に退屈なものではなく、喜びであり、ほとんどdirsi(?英訳すると「to tell him」)するほどに素晴らしい。









SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送